【木曜クラス開催報告】「年齢とともにターンオーバーは遅くなる」は本当? 〜研究からわかった"顔の肌"の特別さ〜
2026年09月25日 12:57
■ 顔のターンオーバーは、年齢を問わず速い
今回の木曜クラスでは、美容業界で長く言われてきた「ターンオーバーは年齢とともに遅くなる」という通説を、論文をもとに検証しました。
肌の一番外側にある角層の細胞は、ターンオーバーが遅いほど大きく、速いほど小さくなることが研究で示されています。これを部位ごとに見ると、体は遅く、顔は速いことがわかりました。年齢とともに遅くなるのは主に「体」の話。顔は年齢を問わず生まれ変わりが速い、特別な部位なのです。
■ 顔は毎日の刺激で"炎症のスイッチ"を使っている
角層には、刺激を受けると炎症を起こす「アクセル」の物質と、それを抑える「ブレーキ」の物質が蓄えられています。腕の内側と顔を比べると、アクセルに対するブレーキの量は腕で約8倍、顔では約300倍。顔のアクセルが少ないのは、紫外線や洗顔、摩擦など日々の刺激で使い切ってしまっているためと考えられます。
さらに小さな炎症が続くとターンオーバーが速まり、細胞が十分に育たないまま表面へ押し上げられてしまいます。炎症が起きる前に刺激を食い止めること。これが炎症レス美容の考え方の核心です。
■ 肌のコンディションは「キメ」に表れる
キメは角層細胞が集まってできた模様です。細胞が均一にしっかり育てばキメは整い、赤ちゃんのようななめらかな肌に近づきます。反対に刺激でターンオーバーが速まると、細胞は小さく未熟になり、すき間から異物も入りやすくなります。
ピーリングやスクラブもすべてが悪いわけではありませんが、顔に繰り返すと負担になることも。だからこそ、お一人おひとりの肌を見極めることが大切です。
刺激のない状態に整えてこそ、化粧品は本来の力を発揮します。協会ではこれからも研究と現場の両方から学び、長く続く美しさをお届けしてまいります。